HTML
世の中には、数多くのウェブサイトがあります。 これらはどのようにして作られているのでしょうか。 実は、HTML と CSS、JavaScript の 3 つの言語を用いることで作ることができます。 これらの 3 つの言語は、互いに異なる役割をもっています。
HTML は、ウェブサイトの構造を表すことができます。 CSS は、色や配置などウェブサイトの見た目を変えることができます。 JavaScript は、ウェブサイトに動きを与えることができます 。
まずは最も基本となる HTML から学んでいきましょう。
はじめての HTML
まずは、HTML を用いて画面に こんにちは、世界! と表示してみましょう。
JSFiddle を開く
この教材では、簡単に Web プログラミングを体験するために JSFiddle というオンライン上で使用できるコードエディターを使います。 こちらのリンクから JSFiddle にアクセスしてください。
JSFiddle で HTML のプログラムを書く
JSFiddle にアクセスすると画面左上に HTML のプログラムを書くことができます。 次のプログラムを JSFiddle に貼り付けてください。
<!doctype html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="utf-8" />
<title>タイトル</title>
</head>
<body>
こんにちは、世界!
</body>
</html>
結果を確認する
先ほど書いた HTML のプログラムを保存するために画面左上の Save というボタンを押してください。
Save ボタンを押して保存すると、画面右下に HTML のプログラムを実行した結果が表示されます。
こんにちは、世界! と表示されているはずです。
HTML 要素
次に、先ほど書いた HTML のプログラムの こんにちは、世界! を次のように こんにちは、<strong>世界</strong>! に書き換えてみてください。
<!doctype html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="utf-8" />
<title>タイトル</title>
</head>
<body>
こんにちは、<strong>世界</strong>!
</body>
</html>
保存すると、こんにちは、世界! の 世界 のみが強調して表示されるはずです。

<strong>世界</strong> の部分に注目してください。
HTML では、タグというものを使うことで、文書に意味を持たせることができます。
<tag>内容</tag> のように記述した場合、<tag> を開始タグ、</tag> を終了タグと呼びます。開始タグから終了タグまでのまとまりを要素と呼びます。
開始タグと終了タグの間には、テキストや別の要素を挟み込むことができます。
HTML 属性
次に、先ほど書いた HTML のプログラムの こんにちは、<strong>世界</strong>! を次のように こんにちは、<a href="https://ja.wikipedia.org/"><strong>世界</strong></a>! に書き換えてみてください。
<!doctype html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="utf-8" />
<title>タイトル</title>
</head>
<body>
こんにちは、<a href="https://ja.wikipedia.org/"><strong>世界</strong></a>!
</body>
</html>
保存すると、世界 が Wikipedia へのハイパーリンクになるはずです。

<a href="https://ja.wikipedia.org/">~</a> は a 要素です。
a 要素は、ハイパーリンクを作成します。
開始タグの中に href="https://ja.wikipedia.org/" という部分があります。
これが属性です。
属性は、開始タグの中に 属性名="値" のように記述され、要素の特徴を表します。
a 要素の href 属性は、ハイパーリンクのリンク先を表します。
この例では a 要素の中に strong 要素が含まれています。
このように、HTML 要素の中に他の HTML 要素を入れることで、効果を重ね掛けすることができます。
HTML の文法
それでは、はじめの HTML のプログラムをもう一度見直してみましょう。
<!doctype html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="utf-8" />
<title>タイトル</title>
</head>
<body>
こんにちは、世界!
</body>
</html>
1 行目にある <!doctype html> は、このファイルが HTML ファイルであるということを示しています。
2 行目の <html lang="ja"> は、html 要素の開始タグです。
すべての HTML 要素はこの要素の中に書かれます。
html 要素の中には、head 要素と body 要素の 2 つだけがあります。
head 要素は、その文書についての情報を表します。
<meta charset="utf-8" /> により文字コードというものを指定しています。
<title>タイトル</title> によりその文書のタイトルを指定しています。
body 要素は、実際に画面に表示される情報を表します。
そのため、基本的には body 要素の内部を編集することになります。
プログラミングを始めたての間は、分からないことがあったときにどのように調べたら良いのか戸惑うことが多いと思います。 そのようなときは、次のような手順で調べてみましょう。 例として、「文字を強調する方法」を調べてみることにします。
1. タスクを細かく分割する
現在持ち合わせている知識をもとに、やりたいことを可能な限り細かく分割します。 今回の例であれば、HTML を使えば良いだろうと想像がつきます。